寿通信機株式会社
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カーサウンド
  標準価格
KRS-301
\99,800-(税別)
サイズ 182×137×50mm
重量 1.2kg
OUTPUT POWER 定格17W×4ch
歪率 0.06%以下
SN比 94db以上
信号入力感度 LOWレベル400mVrms
HIGHレベル3Vrms
Advanced Vehicle Sound System Klauman
   
Head Relateed Transfer Function
主な3機能とは?
『FOCUS』(フォーカス)
 「FOCUS」は、音像を縦方向に動かすことが出来る人間の聴覚の特性から得られた「頭部伝達関数理論」に基づいた技術で、足下にあるスピーカーから出た音でもお好みの高さに持ち上げることが出来ます。また高音域が非常にクリアーになるので、トゥイーターなしでもスッキリとした明瞭感がある音楽をお楽しみいただけます。
『TruBass』(トゥルーベース)
 「TruBass」は、パイプオルガンの低音再生技法を電気的に用い、イコライザーやバスブースト回路を一切使用しない、従来にない全く新しい低音増強技術です。小口径(12〜16cm)のスピーカーからサブウーファーに匹敵する低音を無理なく再生します
『3D Surround』(3Dサラウンド)
 「SRS 3Dサラウンド」は「頭部伝達関数理論」に基づいたフロントサラウンド技術で、ステレオ音楽を自然な立体音場で再生することが出来ます。車室内の、どの席に座っても豊かな臨場感を持った立体音場をお楽しみいただけます。
自然な立体音像を作り出す

 これはSRSLaboの持つ根幹技術であり、社名にもなっている「SRS」という技術が使われています。SRSとは「Sound Retrieval System」の略で「音を復元する音響システム」の意味です。つまり音源には含まれているが、現状のステレオ装置では十分に再生出来ていない空間情報や環境音を復元させる技術です。

 生の楽器が奏でる音を聞く場合、通常は楽器から直接耳に入る音と、壁、天井、床等を伝わって間接的に耳に入る音が複合されることで雰囲気や臨場感を得ています。しかし現状のステレオ装置では前方の左右に配置された2つのスピーカーでのみの再生をしますので、空間情報や間接音の再生が出来にくい状態になっています。SRS技術を使うと前方の2つのスピーカーで再生される音に本来耳の横方向から聞こえる間接音を復元して混合して再生し、右、中央、左に定位されるべき音はそのままで、間接音のみを耳の横方向から聞かせる技術です。そのことにより、従来のステレオスピーカーに、新たな耳の横方向専用の2つのスピーカーが加わったような音場効果を作り出すことが出来ます。

 ではその効果をどのように作り出しているかを説明します。今、20Hzから20KHzまで特性がフラットな信号源があるとして、その音源を視聴者の前方、横(90度)、真後ろ(180度)の位置にそれぞれ配置して、耳の入り口(耳たぶの内側)での周波数特性を測定します。その効果が下のグラフです。
 これらグラフを見て分かる通り、スピーカーから出る音をいくらフラットにしても耳に入る段階でその周波数特性は大きく乱れてしまっています。これは頭部の構造に起因しています。顔の正面から来る音はまず鼻に当たり、左右に分かれて頬骨に伝わって、耳たぶで反射されて耳に入ります。よって正面から来る音は鼻や頬骨の影響を受けます。

 90度横方向から来る音は鼻や頬骨の影響はほとんど無く、耳たぶだけで耳に入ります。180度の方向から来る音は、まず後頭部に当たり、左右に分かれて逆方向についている耳たぶを乗り越える形で耳に入ります。この様にして同じ音でも聞こえてくる方向によってその周波数特性は頭部の構造の影響を受けて大きく変化します。この変化を数式で表したものを「頭部伝達関数」あるいは「Head Related Transfer Function」と呼び通常は英文の名称を略して「HRTF」と呼びます。

 このHRTF特性が分かると、その逆特性を利用することで、ある程度の範囲で音の聞こえる方向を自由に移動することが出来ます。

 SRS技術では、右、中央、左に定位すべき音に対しては全く加工せずに原音のままの状態で再生しますが、間接音が含まれるL−R成分(左信号成分から右信号成分を引き算したもの)あるいはその逆のR-L成分に対してのみにHRTF理論を適応して、それらの成分だけを耳の横方向から聞こえるような周波数変化(イコライジング)を与えて原音に加えて再生することで、右、中央、左の定位はそのままで、間接音だけを耳の横方向から聞こえるようにすることで失われていた空間情報を補い、立体音場感を作り出します。

 この説明でお分かりの通り、SRS技術は位相や時間軸の操作で効果を作り出しているのではなく、聴覚の特性を理解した上で、その特性を補助する形で作り出しているので、効果が自然で長時間の使用にも違和感が生じないのです。
 このSRS技術は12年の歴史があり、すでに世界中のAV製品の約4,000万台以上に使用されていることなのです。
楽器や声の輪郭を明確にする

 この効果を得るために使われている技術は「FOCUS」を言います。FOCUSは本来音像を縦方向に移動するために考えられた技術です。市場は実際にこのような効果を目的としてFOCUS技術を搭載したTVが他機種発売されています。

 このFOCUSを使うと本当は画面よりかなり下方で音や声が出ているのに、聴覚上ではスクリーンの中にスピーカーがあるように聞こえます。
 それでは何故音が縦方向に移動するのでしょうか?これは最初に説明したSRSの中にヒントが隠されています。SRSの原理では、音の水平方向の周波数特性の変化について考えました。そして編み出されたのが頭部伝達関数理論であり、その原理を使って間接音だけを水平方向に移動させました。SRSでは音の水平方向を考えましたが、それを縦方向に応用したのがFOCUSです。

 縦方向に対しても頭部伝達関数があり、その関数理論により生み出された補正伝達関数フィルターを使用することで音を縦方向に移動することが出来ます。FOCUSはそもそもカーステレオ用に開発された技術です。現状のカーステレオのスピーカーはほとんどがフロントドアの下部にお互い向かい合って配置されています。スピーカーが耳よりもかなり下に配置されていることから、音像はハンドル付近に定位し、またスピーカーが向かい合って配置されていることからお互いのスピーカーから出る音が影響し合って音がこもってしまいます。

 FOCUSを使用すると右図のように足下にあるスピーカーの位置をフロントウィンドウの高さまで持ち上げることが出来、さらにSRS技術を加えることでフロントドアの足下にある一対のスピーカーのみで前者室内の隅々まで豊かな音場を届けることが出来ます。

 しかしWOWの中に使われているFOCUSは音の縦方向の変化が主目的ではなくて「楽器や声の輪郭を明確にする」のが目的でした。WOWに使われているFOCUSは音の縦方向に動かすという操作の際に副次的な効果として生じる「楽器や声の輪郭を明確にする」という効果があり、TruBassではその効果が最も出やすいようにFOCUSを最適化して使用しています。

 FOCUSは簡単に説明すると複雑なイコライザーの組合せです。そのイコライザーを使い頭部伝達関数に基づいた補正伝達関数フィルターを構成して、聴覚にとって最も感度が高くなるような周波数特性操作を加えることで楽器や声の輪郭を明確にしています。

 WOWは以上の説明のように「SRS」「TruBass」「FOCUS」の3つの技術を最適化して融合させ、各技術の持つ効果を相乗させた画期的な音響技術です。WOWは特に高圧縮されたストリーミングオーディオやMP3オーディオ、MD、そしてCDでも絶大な効果を発揮し、失われた音響情報を復元して厚みのある明瞭な音楽にして再生する次世代の音響技術です。また、DVDの再生やTVゲームのオーディオ再生にも非常に高い音響効果を発揮します。
豊かな低音を再生する

 低音を再生する最も簡易な方法はイコライザーを使って低音部分の周波数特性を持ち上げて再生することで低音域を出します。しかしこの方法では使用するスピーカーが電気的、物理的に再生できる最低の周波数(foと呼びます)以下の周波数は、いくらイコライザーを使用して周波数特性を持ち上げても再生できず、歪みの原因になってしまいます。

 WOWに含まれる「TruBass」(トゥルーベースと読みます)を使用すると、使用するスピーカーのfo以下の低音を容易に再生することが出来ます。

 それではどのようにしてスピーカーのfo以下の低音を再生できるか説明しましょう。TruBassはパイプオルガンの低音再生技法をヒントに考えられました。パイプオルガンはご存じの通りパイプに空気を送り込んでパイプを共振させて音階を出す楽器です。このパイプオルガンで重低音を出そうとすると太くて長いパイプが必要となり、長さは約10メートルにもなってしまい、建物の中に収まらなくなってしまいます。そこで特殊な方法で低音を再生する技法が考えられました。

 それは共振周波数のわずかに異なった2本の短いパイプを用意してその2本のパイプから同時に音を出すと、その2つの周波数の差成分を人間は自然と聞いてしまう、という聴覚の原理を利用しているものです。
 今ここに1つの例として150Hzと100Hzに共振した2本のパイプがあるとします。その2本のパイプから同時に音を出すと空気中には100Hzと150Hzの音が放出されます。
 その空間に放出された2つの周波数の音波が鼓膜を振動させ、その鼓膜の振動は脳に伝わり、脳が初めて音として認識します。その際に脳は以下の4つの音を認識します。
 1.100Hz
 2.150Hz
 3.100+150=250Hz
 4.150-100=50Hz

  そして人間の聴覚がこの4つの周波数の中で最も聞こえやすいのは、差成分である50Hzであると言われています。この2つの異なった周波数をスピーカーから再生してその差成分を低音として聞くのがTruBassの基本的な原理です。

 では、実際にはどのようにしてこの差成分で低音を出しているのかを説明します。
 まず、再生したい原音として60Hzの低音があったとします。この低音を再生するには60Hzまでを再生できる能力のあるスピーカーを使わないと豊かな低音は出ません。しかしスピーカー低音再生能力を増やすためには、口径の大きなスピーカーが必要になってしまいます。

 ここで楽器や声について考えて見ましょう。楽器の音や声にはその基本となる音に対して整数倍の高周波がいくつか含まれています。先ほどの例での60Hzの音には2倍の120Hz、3倍の180Hz高周波が含まれています。原音である60Hzを再生するには大きな口径のスピーカーが必要になりますが、高周波である120Hzや180Hzを再生するにはそれほど大きな口径のスピーカーは必要ありません。

 そこでTruBassは再生が難しい基本波(この例では60Hz)の音の再生をあきらめて捨ててしまいます。そして原音に含まれている120Hzと180Hzの高周波成分を特殊な方法で引き出してから強調させてスピーカーから同時に出します。それらの2つの高周波成分を聞いた人の脳は、その2つの周波数の差成分である原音の60Hzを勝手に聞き取ってしまいます。これがTruBassの低音再生技術の原理です。

 このことからTruBassが擬似的に低音を何らかの方法で作り出しているのではなく、聴覚の自然な原理を応用して本来では聞き取り難い原音に含まれる2つの高周波成分を強調して再生することで、その差成分としての原音である低音を無理なく再生することができるわけです。よってTruBassの低音は従来型の低音ではありません。空気は低音として振動はしていませんから、TruBassの低音は壁を突き抜けません。よって深夜でも、ある程度なら低音を出しても近所や家族の迷惑にならないという特徴があります。

 TruBassはヘッドフォーンからサブウーファーにまで幅広く適応できる全く新しい低音再生技術です。

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